プレスリリースは自社の新商品やサービス、イベントなどの情報を広く発信するための重要なツールです。
しかし、いくら内容を丁寧に作り込んでも、適切な送り先を選ばなければ、その効果は半減してしまいます。
とはいえ、「どのメディアに送れば取り上げてもらえるのか?」「送付時に気をつけるべきポイントは?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、プレスリリースの効果を最大限に引き出すための送り先の探し方や、送付時の注意点について詳しく解説します。
プレスリリースの送付先の探し方は?
プレスリリースの効果を高めるには、適切な送付先を見極めることが非常に重要です。
単に多くのメディアに配信するのではなく、掲載される可能性の高いメディアや記者に届けることで、良い成果につながります。
ここでは、送り先の探し方を具体的に解説しますので、ぜひ参考にしてください。
プレスリリース送り先一覧が書かれているサイトや記事を参考にする
プレスリリースの送り先を探す方法の一つに、送り先リストを公開しているサイトや記事を参考にするというものがあります。
こうした資料を活用することで、リサーチの手間を大幅に減らせる点が大きなメリットです。
ただし、掲載されている情報は古くなっている場合もあるため、注意しましょう。
メディアの担当者が異動していたり、メールアドレスが変更されていることも少なくありません。
そのため、引用元の日付や最新情報へのリンクがあるかどうかを必ず確認することが重要です。
よろしければ、以下の参考サイトもぜひご覧ください。
【参考サイト】※必ず最新情報をご確認ください
・PR TIMES「(参考)主要メディアの送付先・受付窓口一覧まとめ」
https://prtimes.jp/magazine/where-to-send/
・DREAM NEWS「メディア一覧」
https://www.dreamnews.jp/medialist.html?utm_source=chatgpt.com
プレスリリース配信サービスを利用するのもあり
自社で送り先をリサーチするのが難しい場合や、効率よく配信したい場合は、プレスリリース配信サービスの利用を検討するのも一つの方法です。
例えば、「PR TIMES(ピーアールタイムズ)」や「@Press(アットプレス)」といったサービスを活用すれば、多数のメディアに一括配信できるほか、提携メディアへの自動掲載、閲覧数や掲載状況のレポート機能なども利用できます。
ただし、配信サービスを使えば必ず掲載されるというわけではありません。
タイトルや本文にニュース性・話題性があるかどうか、自社の情報が配信先メディアとマッチしているかなど、内容面の工夫や選定も重要なポイントです。
■メディアリストは定期的に見直そう
「メディアリスト」とは、プレスリリースの送り先候補としてまとめておく、メディアや記者の一覧表のことです。
企業の広報担当者であれば、業界やジャンルごとにリストを整理しておくことで、必要なタイミングでスムーズに情報発信ができるようになります。
ただし、前述のとおり、メディアの担当者は異動が多く、リストの情報が古くなりやすいのが実情です。
そのため、少なくとも年に1~2回はメディアリストを見直し、掲載媒体の最新情報や連絡先の変更を反映させることが大切です。
「担当者にメールが届かない」「掲載につながらない」といったトラブルを防ぐためにも、日頃からのメンテナンスが欠かせません。
送付先の情報がわからない場合はどうしたらいいの?
「プレスリリースを送りたいけれど、送付先の連絡先がわからない」といった場合は、まず各メディアの公式サイトにある受付窓口やお問い合わせ先を確認してみましょう。
多くのメディアでは、問い合わせフォームやメールアドレスが公開されているため、そこから連絡を取ることで担当者の連絡先を教えてもらえる可能性があります。
また、急ぎの場合は、電話で直接問い合わせるのも効果的です。
直接確認することで、最新の情報をスムーズに入手でき、確実にプレスリリースを届けられるでしょう。
プレスリリース送付時の注意点は?
プレスリリースを効果的に届けるためには、送り先の選定だけでなく、送付時の細かな配慮も欠かせません。
特にメディアとの親和性、送付方法、送信タイミングなどに注意することで、掲載される可能性を高めることができます。
ここでは、プレスリリース送付時の注意点を詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
親和性の高いメディアに送る
プレスリリースを効果的に届けるためには、送付先となるメディアとの親和性が非常に重要です。
内容と関係のないメディアに送っても、読まれずにスルーされるだけではなく、迷惑行為と受け取られる恐れもあります。
そのため、送付先を選定する際は、自社の商品やサービス、イベントの内容に合ったメディアや、過去に類似の話題を扱った記者をリストアップしましょう。
事前にそのメディアがどのようなテーマを扱っているかを把握し、相性の良さを見極めることで、掲載される可能性を大きく高めることができます。
送付先のメディアに合わせて適切な方法で送付する
メディアによって、プレスリリースの送信方法には明確なルールや好みがあります。
一般的には、メール本文に要点を簡潔に記載し、PDFやWord形式の添付ファイルで詳細を送るケースが多いです。
しかし、中にはFAXや郵送での送付を求めるメディアも存在するため、メディアごとに合わせた柔軟な対応が欠かせません。
また、メールで送る場合は、件名の付け方や添付ファイルの形式に関して細かな指定があることもあります。
事前に公式サイトやガイドラインを確認し、過去の送付実績や関係者の声なども参考にしながら、メディアの方針に沿った方法で丁寧に送付しましょう。
送付先のメディアに合わせて適切なタイミングで送付する
プレスリリースは、内容や送付先の選定だけでなく、送るタイミングも非常に重要なポイントです。
一般的には平日の午前中、特に火曜日から木曜日の10時〜15時頃が好まれる傾向にありますが、最適なタイミングはメディアの種類によって異なります。
例えば、即時性を重視するWebメディアであれば、スピード感のある対応が求められますが、雑誌や新聞の場合は、発行サイクルや締切日に合わせた送付が効果的です。
また、週明けの月曜日や金曜日の午後といった、記者が多忙になりやすい時間帯は避けるのが得策だと言えます。
可能であれば、各メディアの締切日や校了スケジュールを事前に確認し、注目されやすい時間帯を狙って送信することを心がけましょう。
プレスリリースの送り方
どんなに有益なプレスリリースであっても、適切な手段で届けなければ、その価値を十分に発揮することはできません。
送り方を間違えると、担当者の目に留まらなかったり、迷惑メールとして扱われてしまったりすることさえあります。
そのため、プレスリリースは「誰に送るか」と同じくらい、「どう送るか」も重要なポイントです。
ここでは、広報やPR活動でよく使われる代表的な4つの送付方法「メール」「郵送」「FAX」「記者クラブ」のそれぞれの特徴と注意点について詳しく解説します。
メール
プレスリリースの送付方法として、最も一般的なのがメールです。
迅速かつ低コストで送れるため、多くのメディアがメールでの受け取りを基本としています。
ただし、件名の付け方や本文の書き方、ファイル添付の形式など、マナーを守らないとスルーされてしまう可能性もあるため注意が必要です。
メールの作成方法や例文は、以下の記事で詳しく解説しています。
メールの送信前にぜひ一度目を通し、万全の準備でプレスリリースを配信しましょう。
https://www.doublequotationmarks.com/518/
郵送
郵送は、紙の資料をじっくり確認してもらいたい場合や、視覚的な訴求を重視したいときに有効な手段です。
メール送信が主流となった現代でも、丁寧な対応を重んじる一部の雑誌や新聞社では、郵送が効果的なケースもあります。
むしろ郵送によって担当者の目に留まりやすくなる可能性もあるため、あえて活用する価値は十分にあるでしょう。
送付する際は、封筒に「プレスリリース在中」と明記し、クリアファイルに挟んで送るなど、丁寧な配慮を忘れないことも大切です。
FAX
現在では利用頻度が減っているものの、一部の業界やローカルメディアによっては、FAXでのプレスリリース送付を受け付けているケースもあります。
送信する際は、レイアウトを見やすく整えることに加えて、事前にFAXでの受け取りが可能かどうかを確認することが重要です。
また、FAX送信後に確認の電話を入れることで、しっかり届いているかを確かめられるだけでなく、丁寧な対応として相手に好印象を与えることもできます。
記者クラブ
記者クラブへの「投げ込み」とは、プレスリリースを直接持ち込み、各メディアのボックスに配布する方法です。
この手法は、官公庁の発表や大規模イベント、地域密着型の企業活動などでよく活用されています。
物理的にリリースを届ける形式のため、地域や施設ごとにルールや運用が異なる点には注意が必要です。
記者クラブへの投げ込みを検討している方は、事前の準備や手順をしっかりと確認しておきましょう。
詳しい方法や注意点については、以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
https://www.doublequotationmarks.com/84/
まとめ
今回は、プレスリリースの送り先の探し方や、送付時の注意点について詳しく解説しました。
プレスリリースは、送り先の選定・送付方法・タイミングといったすべての工程が、成果に直結する重要なプロセスです。
ただ一斉に配信するのではなく、「誰に・どうやって・いつ届けるか」をしっかり考えることが、掲載率を高める決め手となります。
中でも、メディアとの相性・最新の連絡先の把握・送付形式の確認は、見落とせない重要なポイントだと言えるでしょう。
加えて、メディアリストの定期的な見直しや、プレスリリース配信サービスの活用も、広報活動を効率的かつ戦略的に進める上で有効です。
丁寧なリサーチと計画的なアプローチを重ね、自社の情報を効果的に世の中へ届けていきましょう。