プレスリリースは自社の新商品やサービスなど、最新の情報を世の中に伝えるための有効なツールです。
しかし、これからプレスリリースの配信を検討している方の中には、「配信にどれくらい費用がかかるのか」「価格の相場はどの程度なのか」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、プレスリリース配信に必要な費用総額や、配信1回あたりの価格相場、無料で配信する方法の有無などを詳しく解説します。
広報活動やマーケティング戦略の一環としてプレスリリースの活用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
- プレスリリース配信サービスとは?
- ・プレスリリース配信サービスはどうやって選んだらいい?
- プレスリリースの配信でかかる費用相場
- プレスリリース配信サービスの料金比較
- ・PR TIMES(ピーアール タイムズ)
- ・Valuepress!(バリュープレス)
- ・@press(アットプレス)
- ・Digital PR platform(デジタル ピーアール プラットフォーム)
- ・共同通信PR(ピーアール)ワイヤー
- 無料で配信できるサイト
- ・PR-FREE(ピーアール フリー)
- ・ツナググ
- ・ぷれりり
- プレスリリース配信サービスを無料で利用する際の注意点
- ・審査に通過する内容に仕上げる
- ・掲載までに時間がかかることがある
- ・掲載後の編集や削除ができないことが多い
- ・効果測定やレポート機能がない
- プレスリリース作成の代行会社もある
- ・プレリリース代行の費用相場
- プレスリリースの費用対効果は?
- まとめ
プレスリリース配信サービスとは?
「プレスリリース配信サービス」とは、企業や団体が作成したプレスリリースを、メディア関係者や記者、一般の読者に向けて広く届けるためのサービスです。
一度に多数の媒体へ自社情報を発信できるため、メディア掲載や話題づくりのきっかけを作りたいときに役立ちます。
世の中に効率よく情報を届けたい企業や団体、メディアへの露出を狙って知名度を高めたいと考えている広報担当者にとって、非常に有効なサービスと言えるでしょう。
プレスリリース配信サービスはどうやって選んだらいい?
プレスリリース配信サービスを選ぶ際は、配信先メディアの種類や料金プラン、サポート体制、分析ツールの有無など、複数の重要な要素を総合的に確認することが重要です。
例えば、気軽に情報発信をしたい小規模企業や個人事業主の場合は、シンプルで低コストなプランが適しているでしょう。
一方で、本格的なマーケティング戦略に力を入れている中小企業や大企業は、サポート体制や分析ツールなどの機能が充実したプランをおすすめです。
このように、自社の目的や予算に適した配信サービスを選ぶことで、メディア掲載や認知度向上といった効果をより高めることができます。
そのためにも、複数のサービスを比較し、自社に最適な選択を行うことが大切です。
プレスリリースの配信でかかる費用相場
プレスリリースの配信にかかる費用は、サービスの種類や配信内容、オプションの有無によって大きく異なります。
以下にそれぞれの配信1本あたりの相場をまとめているので、参考にしてください。
- 自社配信の場合:約20,000〜50,000円
- 標準的な配信サービス:約50,000〜100,000円
- 大規模配信や代行サービス利用:約150,000〜500,000円
このように、配信の方法によってかかる費用は異なるため、自社の目的や予算を考慮し、最適なサービスを選択することが重要です。
例えば、ローカルメディアや特定の業界向けに配信を行いたい場合は、自社での配信がおすすめです。
一方、全国の主要メディアに広く情報を届けたい場合は、標準的な配信サービスが適しています。
さらに、メディアへの露出だけでなく、SEO対策やSNS拡散、ターゲットに合わせた戦略的な配信を行いたい場合は、大規模な配信サービスや代行サービスの利用が効果的です。
プレスリリース配信サービスの料金比較
プレスリリース配信サービスの費用は、サービスごとに大きく異なります。
そのため、契約前には複数のサービスをよく比較し、料金や内容をしっかり確認することが重要です。
ここでは、主なプレスリリース配信サービスの料金をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
PR TIMES(ピーアール タイムズ)
「PR TIMES(ピーアール タイムズ)」の料金は以下の通りです。
- 従量課金プラン:33,000円(税込)/件
- 月間契約プラン:88,000円(税込)/月
- 半年契約プラン:82,500円(税込)/月
- 年間契約プラン:77,000円(税込)/月
各プランの特徴は以下の通りです。
・従量課金プラン
1回の配信ごとに料金が発生するプランで、単発利用や少量配信におすすめです。
・月間契約プラン
月30件までの配信が可能で、月に複数回の配信を予定している場合に向いています。
・半年契約プラン
半年間の契約で月額料金が割安になるため、定期的な配信を行う場合に最適です。
・年間契約プラン
1年間の契約で半年契約より更にお得になるため、長期的に配信を行う場合におすすめです。
Valuepress!(バリュープレス)
「Valuepress!(バリュープレス)」の料金は以下の通りです。
- フリー:0円
- エコノミー:33,000円(税込)/回
- スタンダード:38,500円(税込)/30日
- ビジネス:77,000円(税込)/30日
各プランの特徴は以下の通りです。
・フリー
無料で「Valuepress」への掲載と、最大20媒体のメディアにプレスリリースを配信できます。サービスをお試しで利用したい方におすすめです。
・エコノミー
記者1,000名と提携するサイトへプレスリリースを配信できる、単発で配信を行う方向けのプランです。
・スタンダード
配信無制限で原稿作成も料金内で依頼可能。コストを抑えながら、継続的な配信を行いたい場合に最適です。
・ビジネス
スタンダードプランに記者へのコンタクトが加わったビジネス向けのプラン。希望の10媒体へ記事掲載をフォローが含まれます。
@press(アットプレス)
「@press(アットプレス)」の料金は以下の通りです。
- ライト:33,000円(税込)/件
- ライトプラス:43,780円(税込)/件
- スタンダードプラン:65,780円(税込)/件
各プランの特徴は以下の通りです。
・ライト
文章の校正やタイトル提案、メディアリストの作成、配信サポートが含まれます。
初めてプレスリリースを配信する方や、限られた予算で効果的に情報発信をしたい方に最適です。
・ライトプラス
ライトプランの内容に加え、掲載調査サービスが含まれています。
定期的な情報発信を行いたい方や、より広範囲への配信を目指す企業におすすめです。
・スタンダードプラン
ライトプラスプランの内容に加え、さらに多くのメディア掲載を目指すための強化サービスが含まれています。
全国規模での配信を希望する企業や、メディアへの露出を一層強化したい企業に最適です。
Digital PR platform(デジタル ピーアール プラットフォーム)
「Digital PR platform(デジタル ピーアール プラットフォーム)」の料金は以下の通りです。
- STAR VENTURE(スター ベンチャー):396,000円(税込)/年
- STANDARD(スタンダード):1,320,000円(税込)/年
- PREMIUM(プレミアム):2,860,000円(税込)/年
各プランの特徴は以下の通りです。
・STAR VENTURE(スター ベンチャー)
メール配信機能やSNS反響分析などの基本機能を備えた、スタートアップ企業や小規模事業者向けのプランです。
・STANDARD(スタンダード)
プレスリリースは1回の配信で最大1,000通まで対応可能。最大5つのプロジェクトを管理でき、広報活動を本格的に強化したい中堅企業に適しています。
・PREMIUM(プレミアム)
プレスリリースは1回の配信で最大5,000通まで対応。最大50のプロジェクトを管理でき、大企業や広報部門の高度なニーズに応える最上級プランです。
共同通信PR(ピーアール)ワイヤー
「共同通信PR(ピーアール)ワイヤー」の料金は以下の通りです。
- スポット会員(ライトプラン):66,000円(税込)/日
- スポット会員(スタンダードプラン):85,800円(税込)/日
- ライトプラン:105,600円〜462,000(税込)/年
- スタンダードプラン:204,600円〜760,530円(税込)/年
- 年間定額プラン:990,000円(税込)/年
各プランの特徴は以下の通りです。
・スポット会員
単発で利用できるプランで、初めて利用する方や、配信回数が少ない企業におすすめです。
・ライトプラン
メディアへの転載とニュースサイトでのクリッピングに特化しており、広報活動の効果測定がしやすいのが特徴。
コストを抑えつつ、定期的に情報発信を行いたい企業に最適です。
・スタンダードプラン
多機能かつ高い拡散力を備えており、広報効果を最大限に高めたい企業に適した本格的なプランです。
・年間定額プラン
月30回(年間360回まで)の配信が可能な定額プランです。
年間を通じて継続的にプレスリリースを配信したい企業に適しています。
無料で配信できるサイト
プレスリリースの配信サービスは、必ずしも安価とは言えません。
そのため、初めて配信を検討する際、「まずは一度試してみたい」と考える方も多いのではないでしょうか。
そんな時は、無料でプレスリリースを配信できるサイトを活用するのがおすすめです。
ここでは、無料で利用できるプレスリリース配信サイトをご紹介します。
PR-FREE(ピーアール フリー)
「PR-FREE(ピーアールフリー)」は、企業、団体、個人事業主、フリーランス向けに提供されている、完全無料で利用できるプレスリリース配信サービスです。
初めてプレスリリースを配信する方や、コストをかけずに広報活動を始めたい方、手軽に情報を発信して認知度を高めたい方に適しています。
PR-FREEの大きな魅力は、費用が一切かからず、会員登録も不要で、投稿数に制限がない点です。
ただし、投稿内容は審査を通過する必要があるため、必ずしも掲載されるとは限りません。
掲載されるためには、読者にとって有益で価値のある情報であることが求められます。
とはいえ、PR-FREEを上手に活用すれば、コストをかけずに効果的な広報活動を実現できる可能性は十分にあるため、気になる方はぜひ試してみてください。
ツナググ
「ツナググ」は、誰でも無料でプレスリリースを配信できるオンラインサービスです。
幅広い層に利用されていますが、特にスタートアップ企業や個人事業主など、広報活動を始めたばかりの方に適しています。
完全無料かつ会員登録不要で利用でき、必要事項を入力するだけで簡単にプレスリリースを配信できる点が大きな魅力です。
投稿内容は審査を通過する必要がありますが、有料サービスと同等のクオリティで掲載される点は大きなメリットだと言えるでしょう。
ぷれりり
「ぷれりり」は、個人情報の提供なしで誰でも利用できるプレスリリース配信サービスです。
他の無料配信サービスと同様に審査が必要ですが、比較的審査に通りやすいと言われています。
そのため、他の無料配信サービスで審査に通らなかった方や、できるだけ高い確率で記事を掲載させたい方におすすめです。
また、小規模事業者や気軽にプレスリリースを配信したい方にも適しており、広報活動のハードルを下げたい方にとって有効な選択肢と言えるでしょう。
プレスリリース配信サービスを無料で利用する際の注意点
プレスリリースの無料配信サービスは、コストをかけずに気軽に広報活動を始められる点が大きなメリットです。
しかし、使い方を誤ると、本来期待していた効果を十分に得られない可能性もあります。
無料配信サービスを効果的に活用するためには、利用時の注意点をしっかりと把握し、目的に合った使い方をすることが大切です。
ここでは、プレスリリースの無料配信サービスを利用する際の注意点を解説します。
審査に通過する内容に仕上げる
無料で配信できるサービスには、ほとんどの場合、審査があります。
そのため、まず意識すべきポイントは、いかに審査を通過する内容に仕上げるかということです。
中でも重要なのは、社会的に価値のある情報であるかどうかという点で、単なる宣伝や一方的なアピールでは、審査に通らないケースも少なくありません。
特に注意したいのが、「広告色を出さないこと」「話題性や独自性を意識すること」の2点です。
審査に出す前に、配信内容がこれらの観点を満たしているかどうか、事前にしっかりと確認することが重要です。
掲載までに時間がかかることがある
無料配信サービスは、掲載までに時間がかかる場合があるという点にも注意が必要です。
多くの無料配信サービスでは、目視による審査が行われており、掲載までに数日かかることがあります。
そのため、イベントの直前告知などの即時性が求められる情報には適していません。
もし掲載希望日がある場合は、事前に申請しておくことをおすすめします。
しかし、それでも必ず掲載される保証はないため、緊急度が高い案件に関しては、有料サービスの併用を検討するのが賢明です。
掲載後の編集や削除ができないことが多い
無料配信サービスでは、一度掲載された記事は編集や削除ができないことが多くあります。
後から誤字や内容の修正を希望しても、対応してもらえないケースがほとんどです。
そのため、掲載前に内容を十分に見直し、誤りがないかをしっかりと確認しておきましょう。
効果測定やレポート機能がない
無料配信サービスには、効果測定やレポート機能が備わっていないことが多いです。
そのため、プレスリリースを配信しても、アクセス数や転載数などの反応がわからず、次回に向けた改善点が把握しにくくなります。
読者の反応をしっかりと分析したい場合は、有料プランの利用や外部ツールを併用するのがおすすめです。
このように、無料配信サービスにはいくつかの注意点があるため、特性をよく理解した上で利用することが重要です。
プレスリリース作成の代行会社もある
プレスリリースを初めて配信する場合、構成や文章の作成に悩む方も多いのではないでしょうか。
また、中には他の業務に追われ、プレスリリースの作成に十分なリソースを割けないというケースもあるかもしれません。
そんな時は、プレスリリース作成の代行会社を利用するのもひとつの方法です。
代行会社では専門のライターや広報担当者が、文章の構成や取材、執筆、配信までをトータルでサポートしてくれます。
さらに、配信後の掲載状況の調査や、今後のマーケティング戦略に関するアドバイスまで対応してくれる場合もあり、初めてでも安心して広報活動を進められる点が大きな魅力です。
プレリリース代行の費用相場
プレスリリース代行の利用を検討する際、やはり気になるのは費用ではないでしょうか。
以下に一般的な費用相場をまとめているので、ぜひ参考にしてください。
- 簡易代行(原稿作成のみ):約30,000〜50,000円前後
- 企画や取材込みのフルサポート:約50,000〜100,000円以上
- フルサポート+掲載調査:約150,000〜300,000円以上
このように、プレスリリース代行の費用は、依頼する範囲やサービス内容によって大きく異なります。
そのため、目的や予算に応じて、最適なプランを選ぶことが大切です。
プレスリリースの費用対効果は?
プレスリリースの配信にコストをかける場合、その費用対効果が気になる方も多いのではないでしょうか。
一般的に、プレスリリースは費用対効果が高い手段とされており、その理由はいくつかあります。
中でも大きな要因は、広告に比べてはるかに低コストで広く情報を届けられる点です。
有料広告では、数十万〜数百万円の費用がかかるケースもありますが、プレスリリースであれば数万円程度から配信が可能なため、比較的少ない投資で大きなリターンが見込めます。
また、メディアに取り上げられた場合には、「報道された情報」として信頼性が高まるため、企業イメージやブランド価値の向上にもつながるでしょう。
さらに、メディア関係者の目に留まることで、将来的な取材やインタビューの機会につながることもあり、継続的な広報効果も期待できます。
これらの理由から、プレスリリースは低コストで高い効果を得られる、有効な広報手段のひとつだと言えるでしょう。
まとめ
今回は、プレスリリースの費用に関する情報を詳しくお届けしました。
プレスリリースは、広告に比べて低コストでありながら、高い費用対効果が期待できる手段です。
本記事で解説してきた通り、費用は依頼する内容やサービスの範囲によって幅がありますが、自社の目的や予算に応じて最適な方法を選ぶことで、効果を最大限に高めることが可能です。
初めてプレスリリースを配信する方や、リソースが限られている場合でも、代行会社や無料配信サービスを活用すれば、効果的な情報発信を実現できます。
ぜひ、本記事を参考にして、最適な配信サービスを見つけてみてください。