プレスリリースとは?配信する目的や意味・基本をわかりやすく解説 【広報・PR】 - doublequotes | メディアに取り上げられる方法

プレスリリースとは

近年はWEBメディアなどで「プレスリリース」という言葉を目にする機会が増えてきました。
しかし、初心者の方にとっては、まだ聞き慣れない言葉でもあり、「そもそもプレスリリースとは?」と疑問に思うことも多いのではないでしょうか。

また、読者様の中には「プレスリリースを配信してみたいけれど、何から始めればいいか分からない…」という方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、今回の記事ではプレスリリースの特徴や、配信するメリット、作成時のポイントや注意点などについてわかりやすく解説します。

「プレスリリース」という言葉を最近知った方や、これから実際に取り組みたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

プレスリリースとは?

プレスリリースのイメージ画像

プレスリリースとは、企業や団体などの組織がメディア関係者に向けて発信する公式文書のことを言います。

このプレスリリースという言葉は、報道機関を意味する「Press(プレス)」と発表や公開を意味する「Release(リリース)」を組み合わせた表現です。

簡単に説明すると、企業や団体、お店などが、インターネット・テレビ・雑誌・新聞といったメディアに対して、「こんな新しい商品ができました!」「今のトレンドはこれです!」といった最新の情報をお知らせすることです。

その内容は多岐にわたり、例を挙げると、
「SNSで話題のコラボ商品が大人気」
「今季トレンドの〇〇ネイルに大注目!」
など、時代のニーズや話題性、トレンドに合った内容が中心となっています。

このプレスリリースをメディアに向けて配信することの目的や、得られるメリットについては次の項目で詳しくご説明するので、ぜひ続きもご覧ください。

プレスリリース配信の目的は?

プレスリリース配信の目的

プレスリリースを配信する目的は、自社の商品やサービス、イベントなどの最新情報を広く知らせて、より多くの人に情報を拡散することです。

テレビや雑誌、インターネット記事、新聞など、多くの人が目にするメディアに自社の情報が取り上げられることで注目を集め、認知度を向上させることができます。

その結果、新たな顧客獲得や企業への問い合わせが増えるなど、ビジネスチャンスを広げる可能性が高まることが特徴です。

このように、プレスリリースは、自社の新商品やイベント情報などを世間に周知してもらうことを目的としています。

プレスリリースを配信するメリットは?

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プレスリリースは、多くの人に自社の情報を届けられる点が大きな魅力です。
そして、実際に配信を行うことで、さまざまなメリットが得られます。

ここでは、プレスリリースの配信による具体的なメリットを解説します。

1.企業の信頼性が高まる

プレスリリースを配信することには、企業の信頼性を高める効果が期待できるという大きなメリットがあります。

影響力のあるメディアで自社の情報が取り上げられると、多くのユーザーから”信頼性のある情報”と認識されやすくなります。

また、魅力的な新商品やイベントの情報をいち早く伝えることで、企業の誠実さや積極的な姿勢をアピールすることも可能です。
さらに、定期的に有益なプレスリリースの配信を続けていくうちに、企業のブランド価値やイメージアップにもつながります。

2.メディアに取り上げられる

プレスリリースを配信し、メディアに取り上げられることで、多くの人の目に留まるきっかけになります。
現時点で知名度が高くない企業であっても、メディア掲載を通じて一気に認知度を上げることができる点が大きなメリットです。

また、WEBメディアに取り上げられた場合には、自社サイトへの被リンクが得られる可能性があり、その結果としてSEO効果も期待できます。

3.採用や業務提携につながる

プレスリリースの配信は、採用や業務提携につながる可能性がある点もメリットです。

まず採用面では、さまざまなメディアに掲載されることで、求職者に自社の存在を認知してもらうきっかけになります。
“メディアに取り上げられている企業”という点から、求職者に「信頼できる会社」というポジティブなイメージを持ってもらいやすいです。

また、企業の取り組みや新商品への想いなどを積極的にアピールすることで、そのビジョンに共感してくれる人材が集まりやすくなります。

さらに、プレスリリースを通じて自社のサービスや取り組みに魅力を感じた企業から、業務提携に関する問い合わせが寄せられる可能性もあります。
メディア掲載によって信頼感が高まり、業務提携や商談のきっかけとなるケースも少なくありません。

4.マーケティング活動に生かせる

プレスリリースは、ターゲット層に対して届けたい情報を効果的に伝えることができる強力なツールです。
そのため、企業のマーケティング活動にもおおいに生かすことができます。

プレスリリースは、企業側が情報を一方的に発信するだけではなく、市場や顧客側の反応・関心を把握するための重要なフィードバックにもつながる点がメリットです。

プレスリリースを発信した後の反響を分析することで、今後のマーケティング戦略やPR活動の方向性を明確にし、企画や商品開発のヒントを得るきっかけにもなります。

5.広報活動の費用対効果が高い

プレスリリースは、広報活動の中でも特に費用対効果の高い施策だと言われています。
一般的な広告手段として知られるコマーシャルやWEB広告と比べて、制作・配信コストを大幅に抑えられる点が大きなメリットです。

無料の配信サービスもあり、有料であっても1回の配信料金は約30,000円からと、他の媒体と比較しても圧倒的にコストパフォーマンスが高いことが大きな魅力だと言えるでしょう。
また、プレスリリースを通じて知名度を上げることで、新商品のPRはもちろん、企業ブランディングや採用活動、資金調達などのさまざまな効果が期待できます。

このように、プレスリリースは上手に活用すれば、かけたコスト以上の大きな成果を生み出せる可能性がある、非常に有効な広報ツールだと言えるでしょう。

プレスリリースとニュースリリースや広告はなにが違うの?

プレスリリースとニュースリリースや広告との違いを比較

プレスリリース・ニュースリリース・広告の3つは、非常に似ている印象があるかもしれません。
読者様の中には、「これらの違いがよく分からない」という方も多いのではないでしょうか。

そこでここでは、プレスリリース・ニュースリリース・広告の違いを解説します。

「プレスリリース」と「ニュースリリース」の違い

プレスリリースとニュースリリースは一見よく似ていますが、実際にはやや異なる意味を持っています。

プレスリリースは、企業や団体がメディア関係者に向けて発信する公式文書で、WEBメディアやテレビ、雑誌、新聞などの報道機関に自社のニュースを取り上げてもらい、間接的に認知度の向上を図ることが主な目的です。

一方、ニュースリリースは、メディア関係者のみではなく、一般消費者やWEBユーザーといった、より広いターゲット層に向けて直接情報を発信するものであり、ダイレクトに認知度を高めることを主な目的としています。

どちらも”企業にとって重要なニュースを発信する”という点は共通していますが、形式や文章のトーンに違いが見られることが多いです。

例えば、メディア向けに発信を行うプレスリリースは、フォーマルでやや硬めな文体が多く、内容も簡潔にまとめられている傾向にあります。
これに対して、ニュースリリースでは軽やかで柔らかい表現を用い、一般ユーザーにもわかりやすく親しみやすい文章で構成されることが多いのが特徴です。

このように、プレスリリースとニュースリリースは、いずれも自社の認知度を高めるための手段ではありますが、発信対象の広さや記事のスタイルなどに違いがあります。

「プレスリリース」と「広告」の違い

プレスリリースと広告の違いが気になっている方も多いのではないでしょうか。

これまで解説してきた通り、プレスリリースは企業・団体がメディア関係者に向けて発信する公式文書のことを言います。
一方、広告は企業が広告料を支払い、テレビコマーシャルや新聞、雑誌、WEBバナー、SNSなどに広告を掲載し、消費者に直接アプローチする宣伝手段です。

どちらも自社のサービスや商品の認知度を高めることが目的ですが、得られる効果には大きな違いがあります。

例えばプレスリリースは、メディアに取り上げられることで情報が間接的に広まるため、即効性は低いものの、社会的な信頼を得やすいことが特徴です。
そのため、企業の信頼性やブランドイメージを高めたい時に効果的な手段だと言えるでしょう。

一方、広告はターゲット層に自社の商品やサービス内容を直接アピールすることができ、伝えたい内容を自由に表現できるのが魅力です。
そして、広告は短期間で確実な結果(集客・売上など)を狙いたい時に効果的な手段だと言えます。

プレスリリース作成時のポイントは?

プレスリリース作成時のポイント解説をする女性の画像

読者様の中には、これからプレスリリースの配信を検討している方もいらっしゃるかもしれません。
効果的にプレスリリースを配信するためには、作成時のポイントをしっかりと押さえておくことが重要です。

ここでは、プレスリリースを作成する際に意識したいポイントを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

1.わかりやすい構成で事実を正確に書く

プレスリリースを配信する際、各メディアはその情報源が信頼できるかどうかを非常に重視します。
そのため、わかりやすい構成を意識し、事実を正確に記載することが重要です。

伝えたい情報がうまく整理されていないと、「読みにくい」「わかりにくい」といった評価につながってしまう可能性もあります。

また、記載した情報に誤りや誇張があると、メディアや読者からの信頼を損なう恐れもあるため、細心の注意が必要です。

プレスリリースを作成する際は、日時や数字、固有名詞などに誤りがないかを入念に確認し、誰が読んでも理解しやすい表現を心がけましょう。

2.興味を引くタイトル・リード文にする

どんなに素晴らしい内容や有益な情報を発信しても、タイトルやリード文で興味を引くことができないと、本文を読んでもらえない可能性があります。
そのため、プレスリリースを作成する際は、読者の心を掴む魅力的なタイトルやリード文を意識することが大切です。

タイトルは一目見て「気になる!」と思ってもらえるような、話題性やトレンド感、インパクトのある表現を心がけましょう。

また、リード文では5W1H(誰が・何を・いつ・どこで・なぜ・どのように)を簡潔に伝えることで、読者の関心を引きやすくなり、最後まで読んでもらえる可能性が高まります。

3.信頼性のあるデータを使う

プレスリリースを作成する際は、根拠に基づいた信頼できるデータを使用することが重要です。

掲載されるメディアの記者や編集者は、「裏付けのある情報かどうか」を重視しているため、具体的な実績や数字によるデータを示すことで信頼性を高めることができます。

作成時には、アンケート調査の結果や販売実績、公的機関による統計データなど、信憑性のある情報を使用することを心がけましょう。

4.社会性やトレンドを意識する

プレスリリースを作成する際は、タイトルやリード文だけではなく、本文にも社会性やトレンドを意識した情報を盛り込むことが大切です。

最新のトレンドはもちろん、話題性のある時事的な情報を伝えることで、より多くの読者の注目を集めることができます。

また、業界の流行にマッチした内容を届けることで、「時代に合った情報を発信している」という印象を与え、顧客のニーズを満たすことができるでしょう。

5.イメージのしやすい画像、グラフを挿入する

プレスリリースを作成する際は、読者が内容を理解しやすいように工夫することが大切です。
そのため、一目でイメージが湧きやすい画像やグラフを挿入することをおすすめします。

例えば、アンケート結果やサービスの実績をグラフで示したり、商品のイメージ画像を挿入したりするなどです。
視覚的なインパクトを与えることで、記事の内容が読者の印象に強く残りやすくなります。

また、文章だけでは理解しにくいデータをグラフで表現することで、読者が簡単に情報を把握でき、ストレスなく記事を読むことができるでしょう。

6.問い合わせ先を記載する

プレスリリースには、会社の住所や公式HP、問い合わせ先(メールアドレス・電話番号など)を必ず記載しましょう。

記事を読んで自社に興味を持った企業や一般消費者が、より詳しい情報を求める際に問い合わせ先がすぐにわかると、利便性が高まり親切です。

さらに、問い合わせ先に加えて会社概要や企業理念を記載することで、より深い信頼を得ることができるでしょう。

7.配信するタイミングを意識する

プレスリリースは、適切なタイミングを意識して配信することが非常に重要です。

タイミングをきちんと見計らうことで、多くのメディアや読者の目に留まる機会を増やせます。
例えば、業界の最新トレンドやタイムリーな季節情報をいち早く伝えることで、多くのユーザーから注目を集められます。

また、記事が読まれやすい曜日や時間帯などを意識して配信することも、閲覧数をアップさせるために効果的です。

一般的に、火曜日〜木曜日の午前中〜昼過ぎの時間帯は、メディアの動きが活発であると言われています。
逆に金曜日の午後や土日、連休中はメディアの動きが鈍くなると言われているため、この時間帯や曜日は避けたほうが良いでしょう。

このように、情報を多くの企業や読者に届けるためには、配信するタイミングにも配慮することをおすすめします。

プレスリリースを配信するときの注意点は?

プレスリリース配信時の注意点

プレスリリースは、自社のサービスや取り組みを知ってもらうために有効なツールですが、やり方によっては思うような効果が得られない可能性があります。
そのため、事前に注意すべき点をしっかりと押さえておくことが大切です。

ここでは、プレスリリースを配信する際の注意点について解説します。

1.配信して終わりではない

プレスリリースは、配信して終わりというものではありません。
配信後も読者の反応をチェックし、アクセス数やSNSでのシェア数などを細かく分析することが重要です。

反響を分析することで、次回のプレスリリース作成の参考になり、注目を集めた情報の強化にもつながります。
さらに、今後のPR戦略を考える上での重要なヒントにもなるため、配信後の反応は必ず確認するようにしましょう。

また、より多くのメディアに取り上げてもらうために、さまざまな工夫をすることも大切です。
例えば、記者や編集者に追加情報を提供したり、さらに詳しい情報を伝えるために取材を受けるなど、積極的なフォローアップを行うことをおすすめします。

2.報道内容はコントロールできない

プレスリリースは、自社の商品やサービスをメディアに取り上げてもらうための魅力的なツールです。
しかし、広告とは異なり、自由に自社商品をアピールすることはできません。
プレスリリースの場合、提供した情報がどのように掲載されるかは、各メディアに委ねられるためです。

このような理由から、報道内容をコントロールすることは難しく、提供した情報や伝えたいニュアンスがそのまま記事に反映されるとは限りません。
意図した内容に近い報道を実現するためには、メディアとの良好な関係を築き、データや数字などの具体的な事実を盛り込んだ内容を提供することが重要です。

3.問い合わせの急増に備える

プレスリリースの配信後に、多くのメディアや読者の目に留まった場合、予想以上の問い合わせが殺到する可能性があります。
そのため、このような状況にもスムーズに対応できるよう、事前に体制を整えておくことが重要です。

問い合わせ先の掲載はもちろん、問い合わせ対応のマニュアルを作成し、社内で対応方法を共有しておくことをおすすめします。

プレスリリースの配信によって注目を集めても、問い合わせの対応が遅れたり、雑になったりすると、逆に自社の信頼を損なうリスクがあるため注意が必要です。

効果的なプレスリリースの使い方

プレスリリースの効果的な使い方

ここまで解説してきた通り、プレスリリースは自社の商品やサービスを広く認知してもらうための有効なツールです。
しかし、単に情報を伝えるだけでは、人の心を動かすことはできません。
そのため、プレスリリースを配信する際には、「いかに効果的に情報を届けられるか」を意識することが重要です。

まずは、プレスリリースを発信する目的を明確にしておきましょう。
新商品のPR、企業ブランディング、採用活動など、目的によって書き方や伝え方が異なるためです。

目的が明確になったら、次はターゲット層を意識したトーンで文章を作成することが大切です。
例えば、若年層をターゲットにする場合は親しみやすいトーン、ビジネス層を狙う場合は誠実でフォーマルなトーンが適しています。

さらに、トレンドや話題性を意識し、配信後の反響をしっかりと分析することで、プレスリリースの効果を最大限に引き出すことができるでしょう。

まとめ

今回の記事では、「プレスリリース」について詳しく解説しました。

プレスリリースは、企業や団体などが自社の情報を広く発信するための有効な広報ツールです。
作成や配信の仕方を正しく理解し、効果的に活用することで、広告以上の成果を生み出せる可能性もあります。

情報を発信する際は、目的やターゲット層を明確にすることで、より多くの読者の関心を引くことができるでしょう。
これからプレスリリースの配信を検討している方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてくださいね。



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